撮影後記 久高島
久高島で、朝一番に海蛇のイラブーの下拵え風景を見学しました。
少し青みがかったイラブーは、太く美しく、大切に島民らの手によって、燻製にされていきます。
久高島についた晩に頂いたイラブー汁は、夜になると体内の毛穴の全てからじわりと汗をださせ、超元気になるのです。
久高島では、一軒家を借りましたが、霊力すさまじく、夜はいっこうに寝れません。
この霊力を写真に収めるためには、ぴんと一本とおった身体性にフィットする機材とおだやかな心と畏敬の念を持つこと、そしてこれは、どこの土地でもこう風景と対峙していけば、草木一本に宿る霊力をも映し出せるかもしれないと、当たり前のことながら、ふつふつと考えました。