Ali uchida

写真家 内田亜里のブログです

ジガヴェルトフ

私は眼である。
機械の眼である。
機械である私は自分だけにしか見る事のできない世界をあなたにみせてあげられる。
私は人間の眼の固定された性格からいま、そしてこれから永遠に自由である。
私は常に動いている。
私は物体に近づき、また離れる。
私は走っている馬の口元につきながら動くこともできる。
私は上下する体とともに上下する。
多様な動作をコントロールしながら、最も複雑な組み合わせで次の動作へと記録する機械、
それが私である。

時間と空間の領域から自由である私は、宇宙のなかのいかなる点をも自分の好きな場所へ
配置することができる。

私の方法は世界の新しい知覚作用の創造へと通じている。
だから私は未知の世界を新しい方法で説明する。


ジガヴェルトフ