Photo diary from sajima

写真家 内田亜里のブログです

ギタンジャリ(GITANJALI)



わたしの 旅の時は永く
その道のりは 遥かに遠い。


あさの光が さしたとき 車で出かけて
世界の荒野を 越えて
数々の星に わだちの跡を 残してきた。


自分自身に 近づく道は
一番遠い 旅路なのだ。
単純な音色を 出すためには
いちばんめんどうな 訓練(しつけ)が要るのだ。


旅人は 一つ一つ 他人の戸口をたたき
一番終りに 自分の戸口を みつける。
あらゆる 外の世界をさまよい 最後に
一番なかの 神殿に到達する。


わたしの眼は 遠くはるかに さまよった。
そして 最後に 眼を閉じて 言った
「あなたはここに居られた!」と。


「おお どこに?」との 問いと叫びは
涙に溶けて いく千の流れとなり
「わたしは居る」という 確信の洪水となり
世界へ 逆流しはじめる。


Rabindranath Tagore