バスで移動中
夜の車窓がすきだ。
今、バンガロールから、深夜バスで移動中である。
わたしのバスは寝台車なので、ゴロンとしながら早朝到着までの時間を
車窓とともに過ごす。
ええ、寝れません。
なんていっても、夜の車窓はたまらない。
細長くとられた窓からみる景色は、
そのひとつひとつが、絵巻物のように過ぎていき、
そのひとつひとつが、写真なのである。
この、かっ飛ばしている感じの
バスの運転もすき!!
いいぞ、いけいけ!!
いくたびかの「なぜ」に出会うのも、
この車窓のたのしみ。
深夜も12時もすぎているこの街道ぞいで、
いくつかのお店は煌煌と電気がつけられ、「営業中」なワケだが、
どのお店も、なぜか品物がすべて「子供用の三輪車」
なぜ、、、、、。
12時もすぎたこの真夜中に、三輪車でかっ飛ばしたいイケテル坊主がいるのだろうか?
まあいいけど。
そして、今。
バスは最高にかっとばしながら暗闇のなかをつっぱしっているわけ。
もう、なにも見えなくなった。
みえているのは、おいこしていくタンクローリーの体に悪そうな排気ガスと、
低い位置に見えるあの星のみだ。
いいなあ、寂しくて。
どうでもいいけど、そろそろ隣のおじさん
窓全開にするの、やめてくれないかなあ。
排気ガスが、、、。