Ali uchida

写真家 内田亜里のブログです

インド人とKFC


KFC.

ケンタッキーフライドチキン




小学校の頃、わたしは現代っ子よろしく、塾なぞに通わせていただいていたのですが、

それもその塾のなかでは一番頭の悪い「最下位クラス」。

物置として使用されているその部屋には当時、「最下位組」5、6人が勉強らしきことをしていました。



先生は、今ではNGだろう、点数が悪いととてつもないパンチがとんでくる、
怖い男の先生でした。


もちろん、いつもテストの点は悪いので、授業のあとには、先生のとびきり怖い説教がまっているのです。


塾がおわり、帰り道で友達としゃべっていると、先生もあとから帰り道を急ぐように歩いてきます。


「先生、おなかすいた!!!」

私たちは、怒られたこともわすれて、先生に詰め寄ります。

「じゃあ、いくか?」

といつも先生は、駅前のケンタッキーフライドチキンへつれていってくれるのでした。

まあ、こどもという特権をフルに生かした、タカリのような感じで、いま思うと大変に申し訳ない気持ちではいっぱいですが。



と、そんなことはどうでもよくて、



インドにも、このケンタッキーフライドチキンをよーく見かけます。



ここ、ゴアにももちろんあります。

いつもお店の前を通ると、店は満席。
尋常ではない、はやりっぷりなのです。

価格はというと、とても高い。
普通の定食をたべることをかんがえると、その数倍の値段はします。

お店もきれいで、なんだか高級料理店のような印象さえうけてしまいます。




「どうして、KFCはこんなに人気なのか?」




という質問に、ゴアの友人は、




「ある特定のお金持ちの人たちは、そこで食事をすることが一種のステータスだと勘違いしているんだよ。」




と、言い捨てました。


こどものころの、思い出と重なり、なんとも理解しがたいことですが、
たしかにこれは、あるかもしれません。

KFC以外にも、ドミノピザ、ピザハット、はいつも満席。そして、高い!


おいしいカレーが100円以下でたべれるのに、なんでかなあ。

とおもうのですが、ここインドでも、ある種の若者たちは、こういうお店に行きたがり、そして大好きなのです。



デリー空港で一度、ものは試しで、このKFCを食してみたことがあります。

あえての、ベジタリアンのセットで。

もしかしたら、おいしいのかもしれない、という期待20パーセントを胸に抱いて。



不思議な味でした、不思議なオレンジ色のコロッケらしきものに、ほぼ黒くなっているキャベツ、不思議な白いソース。

不思議のオンパレード。

残すのは嫌いです、もちろんすべて食します。



そして、飛行機の中で、何度もトイレに向かうはめになったことは、いうまでもありません。




関係ないですが、ヒンディー語の読み書き、がんばっております。